Wrong HTML - 文章関係の間違い

改行について

改行したいときは<br>タグ(強制改行)を指定してください。という説明をよく見かけますが、普通にテキストエディタなどで文章を打ち込むときは変なところで改行はしないはずです。

改行するとしたら章や段落の区切りなどの時ではないでしょうか?このような場合HTMLではh1,h2,h3,h4,h5,h6要素で見出しを、p要素で段落を、とマークアップするべきでしょう。

見出しや段落を適切にマークアップされたHTMLはきちんと改行されるので、強制的に改行する必要はそんなにないと思われます。

見出しと文字サイズ

見出しの話が出てきましたがbr要素と同じでh1〜h6要素も正しく使用されないことがあります。なぜならWWWブラウザによってはh1〜h6要素でマークアップされた部分の文字を大きくして表現するからです。h1〜h6要素は文字サイズを変えるものではありません。

全てのブラウザが大きく表現するわけではないので、要素の意味を考えてマークアップしましょう。

太字と強調

なにかを強調したい場合に太字で表現することは間違いではないかもしれません。しかしそれははっきりと太字だと認識できる方だけに伝わる方法です。

強調したいならem要素、さらに強調したいならstrong要素を使用しましょう。これらを使えば音声ブラウザでも強調して読んでくれます。

文字の色

HTMLにも仕様書というものが存在します。その仕様はW3Cによって勧告されていますが、HTML4.01仕様書では文書構造とプレゼンテーション的な要素の区別化というものも含まれています。

文字の色や背景色など、視覚的なものはCSS(Cascading Style Sheets)で表現することを奨励していますので、HTML文書内で直接<font color="red">赤い文字</font>などということは仕様に沿っていないということです。

色に依存した情報は伝わらないことがある、ということを認識しておきましょう。

動いたり点滅したり

WWWブラウザの種類を限定するmarquee(IE)、blink(NN)などは対応していないWWWブラウザにとっては無意味なものです。作成者は文字が動いてるつもりでも、環境によってはそうではないので、とっても寒いものに感じてしまうときがあります(私がそう思うだけです)。

HTMLでは文章の構造だけですので論外のような気もしますが、シェア争いの為に変なものを実装しないで欲しいものです。